川の近くに植わっている柳。川でおぼれた人の幽霊が重なりますよね。
でもなぜ川と柳はセットなのでしょうか。
川の近くに柳が這えている植える理由は?
なぜ川の近くに柳が這えたり、植わっているかというと、
- 柳は水が多いところを好んで這えるから
- 柳を土留めとして植えた
- 土留めの杭から発根して成長した
からです。
柳は川の土留めや氾濫の軽減の役立つ!
柳の木は治水と相性が良いです。
柳の木の杭を打つと、そこから根付き、腐らずしっかりと土を押さえてくれます。
また、柳の木は強く、弾力性があるので、川の近くに植えると氾濫の勢いをゆるめてくれる効果もあります。
そのため昔から川の淵に柳を植えたのですね。
話はそれますが、ロビンソン・クルーソーという無人島生活の小説があります。
そのなかで、主人公が土留めの杭として利用したのが柳の木です。
柳は杭を打つと、そこから根が出て、しっかりと土を押さえてくれる、と書かれています。
洋の東西を問わず柳は土留めとして利用されてきたのですね。
また、薪として利用しようと柳の丸太を寝かせておいたところ、そこから根が出たことがあります。
写真は柳の一種、ポプラです。
写真のように丸太にして寝かしておいたら根が出てきました。
芽も出てきて、ここで成長しそうでした!
それだけ柳は生育旺盛なのですね!
日本では柳というとシダレヤナギ
柳の仲間は種類が豊富です。
日本で見かけるのは主に
- シダレヤナギ
- ポプラ
です。
ポプラが柳の仲間とは意外ですよね。
日本では柳というと、しだれ柳(シダレヤナギ)が思い浮かびますよね。
しだれ柳は水の多い場所を好む
しだれ柳は水の多い湿地を好みます。
原産国の中国では揚子江流域で繁殖しているそうです。
日本のシダレヤナギはほとんどが雄株なので、種で増えることが少ない
また、日本のシダレヤナギはほとんどが雄株だそうです。
(株)あしだ様のページ参照
そのため、日本では挿し木で増やします。
堀の多い新潟は柳都(りゅうと)と呼ばれた
堀が多かった新潟は堀辺の土留めに柳を植えました。
第一印刷様のページ参照
また、杭として使った柳から根が出て成長したことも考えられます。
川近くに柳はなぜ這えているの?植えた?のまとめ
というわけで、川の近くに柳が多い理由をみてきました。
まとめると、
- 柳は水が多いところを好んで這えるから
- 柳を土留めとして植えた
- 土留めの杭から発根して成長した
ということでした。
参考になれば幸いです。
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