いやいや、ホントは最近商社から買ってくれませんか?とのオファーは受けていたんですけれども。
完全に無視していました。

どうせどっかの国で穫れる得体のしれない魚だと思って警戒してましたら、日本にも温かい水温のところに住み着いている、いわゆる“外来種”だったんですね。

「ナイルティラピア」というらしいです。ホントは。
見た目が鯛に似ているから、文才のある方が「イズミダイ」って名前を考えたらしいですよ。

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このイズミダイは基本は淡水の魚なんですが、適応力が異常に強く、海水でも生活できるゴキブリのような魚らしいです。

でも寒いところはちょっと苦手。だから沖縄とか温泉水が湧いているところなんかには定着しちゃっているようです。

知り合いの魚屋さんが試食したところ、「身がしまって美味しい。脂はのっていないけど、ムニエルとか揚げ物にはもってこいの素材じゃないかな。」と太鼓判。

そうです。これです。これを耕作放棄された田んぼなんかを改造して池にして、放流して養殖していけばいいんじゃない?

そう思うのは僕だけ??

だって、そうすれば海の魚の問題点のいろいろ、
例えば・・・

・200海里の排他的経済水域
・母川主義(鮭など、その国の川で生まれた魚は、外洋に出てもその国の魚っていう考え方)
・資源保護だとか沖合で他の国が無分別に魚を乱獲する
・クジラに食べられて資源が減る
・エルニーニョ現象による漁獲量の増減
・低気圧、台風などの天候による水産物被害

などなど面倒な問題が解決してしまうんじゃないかと期待できます。

今の時代エサなんかも工夫していて、魚粉に良質の小麦粉などを混ぜて食べさせるので、良質の肉になるそう。

ちなみにエサにとうもろこしを使うと身が黄色くなるので使わないそうですよ。

そんなことまで気を使うのか。

ただし、ちゃんとした養殖をしているものを買わないとやばいみたいですよ。

なにせ適応力が異常なくらい高いのでそれこそ某国では排泄物をあたたえているとかっていう話も聞きます。

おぇー。

だからやはり先に上げた海の問題もあるので、メイド・イン・ジャパンがいいですよ。

休耕地対策にもなるし。減反した田んぼを池にして養殖すればいいんじゃないかなあ。

春日山地区でも養殖されていたんだって!それなら僕の家でも出来そう!
カラスと猫が心配。

やめた理由は時代が早すぎたか、味のクオリティが低かったため、受け入れられなかったか。

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受け入れられるには時間が掛かると思います。
大手が目をつければ一気に普及するんだろうけど。

それには価格が安く、美味しいのが条件です。
そこの採算ベースにのるのかどうかが課題です。

エサ代が嵩んでどうしようもないならコストの面でアウトでしょうし。

かといってエサ代をケチってまずい魚を育てたら売れないし、評判を落とします。

昔の鯉のように田んぼに放し飼いにして、除草や害虫駆除をさせつつ、水を抜くときに食べるとか、そんな使い方できませんかねえ。

まあそれなら鯉を育てたほうがいいような気もします。

ただ、外来種は天敵もいないし、病気もないので、原産地よりも育ちやすい傾向にあります。
アメリカでは鯉が増えて困っているそうですしね。
鯉なんて日本の川では普通に見かけないですよね。

やはり外来種を養殖ってところに行き着くわけです。

あとは今流行の六次産業化で、さばいて味付けして、後はフライパンで焼くだけ!って形にすればいいかな?

パンガシウス、鯉、ナマズ、キャットフィッシュ。
これからは淡水魚の時代ですよ。 20年の間に間違いなく。

これを将来の仕事にしようか。
岩木の連中とともに。