上杉謙信の城、春日山城跡を巡っています。
本丸周辺から北へ下ります。
春日山城跡の直江津屋敷跡。
すぐに見えてくるのが「直江屋敷阯」。
この本丸からの距離の近さ。なにかあればすぐに相談できる距離。
直江家がいかに上杉家の重臣だったかがわかります。
この直江家に娘婿として養子に入ったのが有名な「直江兼続」。
子供の頃から聡明だったと伝わります。
幼い頃から謙信の甥、上杉景勝に仕えました。
謙信が亡くなった後、上杉三郎景虎と跡目を争った御館の乱の時、すぐに景勝に本丸と金蔵を押さえることを進言。
景勝はこれにより、戦いを有利に進め、最終的には上杉家の家督を相続します。
春日山城跡の虎口(コグチ)
直江屋敷の登り口にある「虎口(コグチ)」。
敵が攻めてきた時、直進させずに勢いをそぐ回り道です。ヘアピンカーブみたいなものですね。そしてそこから登ってくる敵に対して、上から攻撃を浴びせるのですね。
こんなのも残っているんです。
建物がなくてもおもしろいでしょう??
この回り道。勢いが削がれます。
ヘアピンカーブの連続です。昇ってくる敵に上から攻撃を加えることが可能です。
外国の方向けに英語で記載もあります。
いつかこのブログも外国人向けに英語バージョン、中国語バージョンを作りたいです。
春日山神社の左の方から登ると松林中心で日当たりがよく、爽やかですが、神社の右側、本丸から北へ下ると、どうもジメジメした環境になってきます。
水が流れているせいなのか、松林から杉林に変わって、風が遮られるのか。
杉って風を遮る機能があるように思います。
松は砂防林にも利用されますが、風から砂を取り除き、空気を爽やかにして流すように思います。
上杉少弼入道宅趾
上杉少弼入道?だれ?
説明書きによると上杉家の役職名が「少弼」とのことです。
正確に誰の屋敷なのかわからないようです。
春日山城の千貫門
千貫門。ここに門をつくり、本丸へ至る道を警護していたよう。
またしても英語バージョン。
空堀
空堀の看板。
千貫門の周辺に空堀があります。
ここから先をがっちりガードしていたことがうかがえます。
千貫門から侵入した敵を、道のように見える空堀へ誘導し、沢に落とすように仕組まれた、とあります。
門から入っても、通常は回り道をして、空堀に架かる橋を渡って上に登る、ということでしょうか。
空堀の様子。
For English! “karabori” kasugayama jyoetu-sity.
空堀の様子その2。
一つ疑問なのは空堀などに草や木が茂ってくると防御の効果が下がるのではないか、ということ。
今のように除草剤も刈払い機もない時代。草刈り、草取りは人力でやらざるを得なかったでしょう。大変な苦労が想像されます。
空堀から下るとジメジメした道を通り、春日山神社に至ります。
最初の記事はこちらです↓
上杉謙信の城、春日山城跡に登ってみた!その1
http://blog.livedoor.jp/fishcoo-niigata/archives/38496734.html