消雪パイプってご存知ですか?

地面から水を出して 雪を溶かすシステムです。

 雪国でも特に豪雪地として知られる新潟県上越地方などを中心に利用されています。
舗装道路の下にパイプを埋め込み、そこから汲み上げた地下水を流して雪を溶かすシステムです。
あるいは路上のビニールチューブを通って水を出して雪を溶かす、というものもあります。
これ結構新潟県外の人には珍しいみたいですね。
ご主人が新潟県上越地方出身の安田美沙子さん(京都出身)。
旦那さんの実家に来た時に地面から水が出ていることにすごく驚いたそうです。

消雪パイプの仕組み

道路に仕込まれたり、あるいは道路の外に出ているパイプから細い水が吹き出します。
これは地下水を利用しています。
雪の量と雪の降り具合を自動で感知して水が出るシステムになっています。
意外とハイテクなシステムで動いています。
もちろんを手動式というのもあります。
手動のボタンによってポンプが作動し水が出るという仕組みですね。

消雪パイプのメンテナンス

消雪パイプのメンテナンスは大変です。
ビニールチューブ式であれば片付けて保管すればいいだけです。
しかしが道路に埋め込み式のものだと結構大変です。
駐車場などは 1日封鎖して 水が吹き出す、細い穴をのつまりを釘とトンカチで叩いて貫通させていきます。
結構細かい石が詰まったり、水自体が鉄分を含んでいるので穴が錆びて詰まるのですね。
穴が塞がって一つの穴しか空いてないという状態になると大変です。
一箇所に水が集中して、猛烈な勢いで水が吹き出します。
これが 人にかかってして濡れちゃうんです。
あるいは車のボディに当たってボディが黄色くなったりします。

消雪パイプで気をつけたいこと

こんなにありがたい消雪パイプシステムですが、注意したいこともあります。

着色汚れ

消雪パイプで気をつけたいことの一つに先ほども言いましたが 車のボディが黄ばむということがあります。
 消雪パイプの地下水には 結構鉄分が含まれています。
この鉄分がボディにあたって黄色くなるんですね。
なのでもし消雪パイプの水を浴びてしまったらなるべく早くこすり洗いした方がいいです。
こすり洗いができない場合でも最低限真水をかけるなどはした方がいいですね。
それとコンクリートの駐車場が黄ばんだり、赤くなってしまうということがあります。
これも県外から来た人に「なんであそこの駐車場はあんなに赤い色をしているの?」とよく言われます。
あれは消雪パイプと言って地下水を巻いているのでその地下水などが錆びてああなってるんだよと説明したりします。
特におしゃれな店舗の駐車場がサビで真っ赤になっていると台無しですよね。
このようなところも注意したいですね。
それと、会社の同僚が被害にあったのですが勢いよく吹き出した水が車のキャブレターに入ってしまったそうです。
そのため車が動かなくなったということがありました。
キャブレターはエンジンに空気を送るところです。
ここに水が入る ということはエンジンに水が入る可能性があるのですね。

その後修理代として数万単位のお金がかかったそうです。


なのでこういうところも注意しましょう。

地盤沈下

それからやっぱり地盤沈下問題があります。
狭い地区で集中して水を汲み上げると地下水が減ってしまいます。
地下水は実は地面を支えるひとつの要素であるわけです。
外の水がなくなると空洞になります。空洞になると そのぶん 地面が沈むんですね。
そして 家が沈下する、沈んでしまうということがあるんです。
 それを地盤沈下と言います。
 こうなると もう直しようがありませんなので水の出し過ぎには注意したいところです。
以上とっても 便利な消雪パイプでした。
使い方を正しく使って便利に使いましょう。